2017年5月8日月曜日

【WCS】JCS2017予選 コータスがエースのトリパ 〜原点回帰〜


目次

  1. 前書き
  2. パーティーができるまで
  3. 作戦の概要
  4. メンバーの個別解説
  5. 候補に挙がっていたポケモン
  6. 選出
  7. 行動
  8. 作戦の弱点
  9. 戦績
  10. 感想


前書き


 サン・ムーン発売に伴う最大のニュースと言えば、そう、コータスが特性「ひでり」を手に入れたこと。今までのコータスはライバルのバクーダ(僕が勝手にライバル視していた。しかし図鑑番号が一つ違いというのも、どこか運命的だ)にCで負け、特性で負け、さらにその差をメガシンカという形で広げられ、と散々な状況だったが、今作でついに文字通り日の目を見ることに。コータスが大好きな僕にとっては、こんなに喜ばしい話はない。
 ということで、コータスをエースにしたパーティーを作るしかないと決意したのがこの構築の始まり。

 ここで、噴火コータスを不遇のBW時代から(「なぜバクーダじゃないんだ」と言われながらも)使っていた僕こそが、“元祖噴火コータス使い”であることを(勝手に)主張しておきたい。



パーティーができるまで


 コータスをエースにするにはトリルしかないということで、新ポケモンの図鑑を読み漁っていた時に目に留まったヤレユータンをトリル発動要員に任命。
 ヤレユータンの特性にテレパシーがあったので、「隣で爆破できるじゃん」でトリル発動補佐にシルヴァディを採用。
 サブアタッカーとして優秀なカプ・テテフ、コータスが苦手なポケモンの対策としてトリトドン、見せポケとしてドレディアが加わって完成。

 余談だけど、人生で初めて作ったダブルバトルの作戦が大爆発+トリルでした。またトリルからの噴火コータスもかつて使っていたので、この作戦には「原点回帰」というサブタイトルをつけました。



作戦の概要


ルール:WCS2017(アローラ限定ダブル)
 シルヴァディが大爆発している間にヤレユータンがトリルをして、コータスが噴火を打ち続けるというシンプルかつロマンに溢れた作戦。



メンバーの個別解説


ヤレユータン

ニックネーム:ジーナ
ボール:ウルトラボール
性別:♂
レベル:50
特性:テレパシー
性格:のんき
個体値:31-?-31-31-31-0
種族値:90-60-80-90-110-60
努力値:204-0-236-0-70-0
ステータス:191-75-143-110-139-58
持ち物:フィラのみ
技:サイコキネシス さいはい トリックルーム まもる

 トリル要員。采配を振る司令塔。
 持ち物がメンタルハーブじゃない理由は、ほとんどのヤレユータンがメンハを持っているので(グローバルリンクによるとメンハ所持率は7割以上)、そんな相手に挑発はしてこないだろうという安直な読みです(結果、挑発でトリルを止められる場面がしばしばありました)。
 ウイじゃなくてフィラなのは、泥棒フワライドという生物に遭遇したから。
 守る搭載は初手にZ技込みの集中攻撃を受けて落とされる場面がよくあったので。本当は、HPを削って木の実を食べつつ二度目のトリルに備えることができる、身代わりを入れたかったのだけれど。
 Hは16n-1調整。ギガイアスを呼びやすい作戦なので、かなり意味があったと思う。
 Bは11nで、補正なしA極カミツルギのZリーフブレード(威力175)耐え調整(瀕死率6.25%=急所率)。コータスを使っているのになぜかカミツルギがしょっちゅう出てくるので——そしてそれが結構重かったりしたので——こんな調整に。が、結局Zリーフブレードが飛んでくることはありませんでした。だけどガブだったりウインディだったり、物理アタッカーと対峙することが多かったので、Bを硬くしていて良かったと思う。ガブのZ地震を食らっても木の実が発動しないという一部弊害もあったけど。
 で、余りがD。


シルヴァディ

ニックネーム:グラジオ
ボール:モンスターボール
性別:無
レベル:50
特性:ARシステム
性格:いじっぱり
個体値:31-31-31'-30-31-31
種族値:95-95-95-95-95-95
努力値:164-228-52-0-60-6
ステータス:191-158-122-103-123-116
持ち物:マゴのみ
技:だいばくはつ すてみタックル シャドークロー つるぎのまい

 ヤレユータンのトリルをサポートするのが役目。「大爆発するぞするぞ」で相手に圧力をかけていく。
 初めは拘り鉢巻を持たせて初手爆破をしていたのだけれど、自由が効かない上、バレバレでツイン守るなんてされることもあったので(まあトリルが決まればコータスで取り返せるからそれでもいいのだけど)、持ち物をかなり回復する系木の実(この木の実が今作最強の持ち物だと勝手に思ってる)に変えて、剣の舞を搭載させた。ほとんどの場合は初手に舞っていく。この間に相手が守ってくれたら万々歳。
 サブウェポンの捨て身タックルは火力がある上に自らのHPを削って木の実を食べたりできたので、恩返しよりも優秀だと思う。
 シャドークローはノーマル技が無効のゴーストタイプ用。威力がシャドークロー(70)よりも10高い嚙み砕く(80)じゃないのは、ミミッキュに対しても抜群を取るため。まあ奴は皮を被っているから一発じゃ倒せないのだけれど。
 Hは16n-1。
 Bは太い骨A極ガラガラ(アローラ)のフレドラ耐え調整(瀕死率6.25%=急所率)。まあシャドークローじゃガラガラを倒せないので、耐えたところでってなるけど。
 DはB<Dでポリゴン2のダウンロード対策。が、隣のヤレユータンがB>Dなので意味がなかったりする。
 残りはA。大爆発でB4振りカプ・コケコ、H175カプ・テテフくらいは確定1発。剣の舞を使えばほとんどの相手はオーバーキルだから多少は削ってもいいのかなと思って耐久に回しました。
 余った6は仕方なくSに。トリルをする予定だから、本当は無振り方が良かったのかも。

 残念ながら特性は完全に無駄。


コータス

ニックネーム:アスナ
ボール:ゴージャスボール
性別:♀
レベル:50
特性:ひでり
性格:れいせい
個体値:31-31-31-31-31-0
種族値:70-85-140-85-70-20
努力値:236-0-22-252-0-0
ステータス:175-105-163-150-90-22
持ち物:こだわりメガネ
技:ふんか ねっぷう かえんほうしゃ ソーラービーム

 このパーティーのエース。ひたすら噴火を打ち続ける。
 どうせ噴火しかしないので、持ち物は火力を上げるためにメガネ。守るが使えないのはきつかったけれど、噴火を耐えられてHPが削られると火力が下がってしまうので。
 熱風はHPが削られた時、行動前に削られそうな時に使う。この技を使わないといけない場面はかなり厳しい場面。当たるように祈ろう。
 火炎放射はワイガされそうな時に、ソーラービームは水や岩などの苦手なタイプのポケモンに。滅多に使う機会はないが、ソーラービームを使う時は、それはほぼほぼ負ける時。
 努力値はHが16n-1、Cは極、余りは物理技(地震、骨ブーメラン、10万馬力、…)を受ける場面が多かったのでB。


カプ・テテフ

ニックネーム:カプ・テテフ
ボール:ヒールボール
性別:無
レベル:50
特性:サイコメイカー
性格:ひかえめ
個体値:31-?-31-31'-31-31'
種族値:70-85-75-130-115-95
努力値:236-0-22-252-0-0
ステータス:175-92-98-200-135-115
持ち物:リリバのみ
技:サイコキネシス ムーンフォース 10まんボルト まもる

 選出率が最も高いサブアタッカー。サイコフィールドで先制技から味方を守る役割も。
 リリバは(またまた)なぜかよく出てくる——そしてそれが結構重かったりする——カミツルギに打ち勝つため。まあスマートホーンを耐えても相手がタスキだったら負けるのだけど。当然のことながら発動機会は滅多になかったので、オボンとか、あるいは何かしらのZでも良かったかも。だけど鋼相手にも強気で選出できるという、精神的な効果はあったと思う。……でもやっぱりオボンの方が良かったかも。(ここはまだ詰めが甘いところ)
 10まんボルトは水タイプとテッカグヤがターゲット。パーティー唯一の電気技。
 努力値配分はコータスと同じ、H16n-1、C極、余りB。通常状態でもトリル下でも動けるように、Sは無振り。正直、あまり深くは考えていない。


トリトドン

ニックネーム:マキシ
ボール:ネストボール
性別:♀
レベル:50
特性:よびみず
性格:れいせい
個体値:31-?-31-31-31-0
種族値:111-83-68-92-82-39
努力値:228-0-30-252-0-0
ステータス:215-100-92-158-102-39
持ち物:ミズZ
技:ねっとう れいとうビーム ヘドロばくだん じこさいせい

 コータスが苦手なギガイアス、オニシズクモ対策(結構返り討ちに遭ったけど)というニッチな役割。タイプ、特性、技範囲が優秀なため、案外選出する機会はあった。
 Z熱湯(威力160)で砂嵐下H191(244振り)D102(12振り)ギガイアスを乱数1発(瀕死率88.28%)。Z波乗り(威力175)なら確定1発なので、波乗りと熱湯で悩んだけれど、火傷30%の追加効果を取りました。
 零ビはガブに、ヘドロ爆弾はカプ・シリーズに打つ。自己再生はタイミングを見計らって。(本当は守るも入れたい)
 努力値配分については、C極振りは少しでもギガイアスを落とす確率を高めるため。しかしこのせいで耐久面は薄くなっているので結構簡単に殺られてしまう。守るもないし。
 Hは、試運転で宿木テッカグヤとの一騎討ちに負けたので、8n-1。
 余りは「ギガイアス、オニシズクモと対峙することになるだろうから」という理由でB。しかしペリッパーの暴風2発で倒された時には「Dに回しておくべきだったかしら」と心揺れた。


ドレディア

ニックネーム:デント
ボール:フレンドボール
性別:♀
レベル:50
特性:ようりょくそ
性格:ひかえめ
個体値:31-?-30-31-31-31
種族値:70-60-75-110-75-90
努力値:0-0-0-252-6-252
ステータス:145-63-95-178-96-142
持ち物:クサZ
技:リーフストーム ねむりごな おさきにどうぞ まもる

 相手にドレディアコータスを連想させるための見せポケ(時々本当にやったりする)。ベンチから声援を送る。
 しかし見せポケで枠を一つ使ってしまうのはどうなのかなとは思う。上級者相手にはトリパだとバレているだろうし。うーん。答えは見つからず。
 持ち物はタスキとZで悩んだ末に、リーフストームの命中率とCダウンに不安を覚え、クサZを選択。
 努力値は特に何も考えずにCS極振り。「無駄に速いし、ある程度削って耐久に回した方がいいかな」と思っていた矢先、ドレディアコータス・ミラーになり、速かったおかげで競り勝てたので、準速でいくことを決意した。
 余りはDに振ることでB<Dに。



候補に挙がっていたポケモン


アマージョ
 特性「じょおうのいげん」で先制技を無効化でき、フェイントを覚えるのでワイドカードを破壊できる。草タイプなので、相手のギガイアスの選出を牽制できるかもしれない。
 パーティーに入れるとなるとカプ・テテフとの交代が考えられるが、サブアタッカーとしてはカプ・テテフの方が優秀だったため、採用は控えた。



選出


 ほとんどの場合は相手の手持ちを確認もせずにヤレユータン、シルヴァディ、コータスまではスタンバイさせる。
 ここで注意が必要なのは、画面の手前にシルヴァディを出すために、必ずヤレユータンを一番目、シルヴァディを二番目に選出すること。理由? それは可愛いコータスを手前に登場させるため(シルヴァディは大爆発で退場するので、そこにコータスが出てくる)。
 最後の枠は、多くの場合はカプ・テテフ。相手にギガイアスやオニシズクモなどがいる場合はトリトドン。よっぽどな場合だけど、先発二体(ヤレユータン、シルヴァディ)が同時に落とされそうだと思ったら、ドレディアを後ろに控えさせておいて、後発でドレディアコータスをやったりする(もちろん最悪の場合の話)。
「あれ、もしかしたらいけるんじゃね?」って時は先発ドレディアコータスでいったりも。まあ滅多にないけど。



行動


トリルを決めるまで
・ベーシックな動き
 ヤレユータンは特に問題がない場合は初ターントリル。Z技込みの集中攻撃で落とされそうな場合は守ってZ技を消費させてから(Z技を持っている相手はほとんど初ターンに使ってくる)、次のターンにトリル。守ってくるのか、動いてくるのか、ここの読みは完全に自分の勘に頼る。驚くことに、割とヤレユータンを集中攻撃してくるパターンが多い。「君たち、シルヴァディの爆破が恐くないの?」と言いたくなる。
 シルヴァディは基本的に「相手が大爆発を読んで守ってくれたらいいな」で初ターン剣の舞。その後はタイミングを見計らって大爆発。気をつけないといけないのは、シルヴァディが長く居座りすぎて、コータスのための貴重なトリルのターンを消費してしまわないようにすること。

・先制技が飛んできそうな場合
 シルヴァディをカプ・テテフに交代。ヤレユータンは普通にトリル。
 猫騙し持ちの相手は、こっちの手持ちにカプ・テテフがいることを忘れたのか、ヤレユータンの特性に精神力があることを知らないのか(まあこれは隣に爆弾を置いているので、テレパシーだとバレているのかもしれない)、決まって猫騙しを打ってくるので、テテフを出すだけで簡単にトリルが決まる。


トリルを決めたあと
・ベーシックな動き
 シルヴァディ跡地にコータスを君臨させ、とにかく噴火。
 ヤレユータンは采配でコータスにもう一回噴火をさせる。多少相性が悪い相手でも、二回の噴火で大抵落とせる。

・コータスが苦手なポケモン(得にギガイアス、オニシズクモ)がいる場合
 コータスではなくトリトドンを繰り出す。
 ギガイアス相手には、タイミングを見計らってトリトドンのZ熱湯。しかし(トリトドンのSは39、ギガイアスのSは25なので)トリル下ではトリトドンよりもギガイアスの方が早く動いてしまうため、ギガイアス駆除係のはずが逆に狩られてしまうことも多々。岩雪崩で怯まないことを祈るばかり。そもそもトリルをしない、というのも手。
 対オニシズクモについては、トリトドンの呼水で相手の水技を無効にできる。が、こちらにもオニシズクモに対する打点がないので、手をこまねいている間になんとなくで殺られてしまうことも。
 正直、ギガイアス、オニシズクモを突破するのは難しい。



作戦の弱点


ヤレユータン(S60)よりも遅いポケモン
 噴火+采配でほとんどの相手は倒せるが、ヤレユータンより遅いポケモンは噴火を耐えて、コータスを殴ってくる。これで噴火の火力が減少するため、突破がきつくなる。
 対策は、コータスに繋ぐ前に、噴火の圏内までシルヴァディで削る。これに尽きる。
 アローラには遅いポケモンが多いので、戦いを重ねる毎にシルヴァディの役割が増えていった。


ワイドガード持ち
 噴火が止められるとおしまい。今作から連続でワイガをしても失敗しないようになったので、本当におしまい。
 ワイガを持っているのかいないのか、それは相手の手持ちや動きを見て予測するしかない。余裕がある時はワイガされても大丈夫なように行動して、それができない時はワイガを持っていないことを願い、いつものように噴火。(フェイント持ちを入れておくべきだったかもしれない)


天候(雨、砂)
 決まって後ろから出てくるので、コータスを出すタイミングには注意したい。相手先発をシルヴァディで倒して、引けない状態を作って引きずり出すと倒し易い。


ギアイアス(S25、苦手タイプ、ワイガ持ち、砂起こし)、オニシズクモ(S42、苦手タイプ、ワイガ持ち、水疱)
 何度も記しているが、このパーティー最大の敵。コータスではどうしようもない。ほんと嫌い。
 突破できるかどうかはサブアタッカー——特にトリトドン——にかかっている。先発のシルヴァディが頑張ってある程度削ってくれると、割と後続でどうにかできたりする。



戦績


ポケモンジャパンチャンピオンシップス2017 予選
日程<A>:15勝5敗 1624pt 725位
日程<B>:15勝5敗 1610pt 448位
日程<C>:14勝6敗 1606pt 322位
日程<D>:15勝5敗 1639pt 123位
日程<E>:8勝6敗 1521pt 1432位
最終成績:4873pt 318位

 うーん。正直、悔しい結果。自分のミスのせいで負けることが多かったので、その試合を拾えていたら……と思ってしまう。本戦に進むトレーナーと進めないトレーナーの差はここにあるのかもしれない。日程Eは——言い訳がましくなるけど——不運が続き、6敗した段階で心が折れてしまいました。
 参考記録として、試行錯誤期間に潜ったシーズン・レートでは、1800台には到達しました。



感想


 JCS予選は実力不足を痛感する結果になったけれど、久しぶりに真剣にポケモンができたし、好きなコータスで戦えたので、そこは満足。戦術も使っていて楽しかった。本当、コータスの噴火で相手を一掃するのは快感だったなあ。
 お気に入りのパーティーです。

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